9年の軌跡①
9年前の私。
目が死んでます。
私の場合、
初めての育児に
「ビクビクしていた」
が一番合ってる表現でしょうか。
何にビクビクしていたか?
☆助産師だから育児は余裕だろうと思われているかもしれない世間の目
☆いい母親でありたいと思うからこそ
息子の要求に応えてあげたいという気持ち
☆泣くのは息子のことをわかってあげられない私のせいという思い
☆自分のせいで、
息子はどうにでもなってしまうという責任
などなどの理由から、
私は息子の行動(泣く、寝る、吐く、便秘、、、)全てにビクビクしていたような気がします。
息子を泣かせたくなくて、
沐浴は肛門を洗ってから、頭を洗う、、、ということを場合によっては
普通にしてました。
助産師ですよ。私。
それくらい判断力がおかしくなっていたんです。
母乳は吸わせれば吸わせるほど出ると習ってきたので、
1日多いときは18回も授乳してました。
(おっぱいが疲れ切って、
十分な量は出ませんでしたし、
息子は常におっぱいを口に入れていないと眠れないという負のスパイラルに陥ってました。)
それでも、
母乳は出てるだろうと思って行った2週間検診では
息子の体重が増えてなくて、
再受診することになりました。
よく息子は泣いていました。
お腹が減っていたんだと思います。
泣く力が残ってくれていて本当によかった、、、、
私は何をやっているんだろう。
とても落ち込みました。
スタートから思い切りつまづき、
「私はちゃんとこの子を育てられるのだろうか?」
そんな不安がずっとありました。
でも、助産師というプライドが邪魔をして、
弱音を吐けないんです。
そして、35歳まで仕事一筋出来たものですから、
専業主婦という初めての仕事にも戸惑っており、
せめて、育児くらいは完璧にしたいと思っていました。
話はさらに遡り、
私は妊娠八ヶ月まで単身で
東京で仕事をしていました。
仕事に向かう電車の中で倒れてしまい、
それがきっかけでパニック発作を発症しました。
私は出産前から、
息子のことより、
自分を優先していることには
気がついていました。
なので、生まれてきた息子に対して、
いつも負い目があったのも事実です。
そんなこんなで
私はとても空回りしてました。
「育児が下手なお母さん」
「愛情が薄いお母さん」
私はそんなふうに自分のことを思っていました。
さて、そんな私はどうなったのでしょうか。
相変わらず不器用なため、
仕事と、母親・妻のバランスの取り方は習得出来ておりません。
ただ、とても楽になったのは
自分への期待がなくなったことです。
そして、息子が大好きです。
夜の寝顔をじっと見てから寝るのが私は好きです。
良い母は諦めましたし、
助産師だからというプライドなどは微塵もなくなりました。
そのため、
時々、ゲームに没頭している息子に手がかからないのを良いことに普段は私も好きなようにしています。
ただ、ややこしいのは、
「ほったらかしすぎるのではないか?」という
気まぐれな不安に時々襲われたりすることです。
だいたいそういう時は、
いつも遊んでる子のママから宿題の話があったときに、
私がその宿題を把握してなかった、
そして、全然終わってなかった。
とか、
近所の子が外で元気よく遊んでいる姿を見た。
とか。
他の子と比べてしまったときに
「これで大丈夫か?」と焦るのです。
(私が母親で大丈夫か?という不安です)
昨夜も
急に
「私が母親で大丈夫か?」スイッチが入り、
息子にくどくどと説教がはじまりました。
もともと、
単なる焦りからの説教なので、
軸がブレブレで、
息子も私が何を言いたいのかわからない。
私も何が言いたいのかわからない。
息子に
「一つだけ聞いていいか?」と言われ
「何?」
息子「いつもはウチはウチやって言うのに
何で今、他の家の事を言うん?」
ドキッ。
ものすごく的を得ている。
私は正直に話しました。
「お母さんも初めて子供育ててるから、どうしたらいいかわからんのよ。
幸せな人生を送って欲しいって思うから、
今好きなことを思い切り熱中してやって欲しいと思う。
だから、ゲームも思い切りしたら良いと思う。
けど、
時々、これでいいんかなって不安になるねん。
やっぱり勉強しといたほうが将来、行きたい学校に行けるし、したい仕事出来るし。
あとは、やりたい事だけしか出来なくなる大人になって、それが幸せかどうかがわからんから不安。」
息子は黙ってました。
私としては、
ほんとはゲームを制限したくなくて、
息子が自分でゲームを切り上げて、
宿題やるなり、
生活をコントロールしてほしいと思っているので
そのことも伝えました。
息子は
「俺はゲーム好きやから、言うてもらわないと勉強しない」と言ってました。
結局、頭を冷やすために
私1人で夜の散歩に出かけました。
帰ってきたら、
息子は先に寝ていました。
主人が息子の話を聞いてれてたそうですが、
息子なりに落ち込んでいたそうです。
今朝起きると
10分ですが、自分で宿題をしていました。
9年経ってもこんな感じです。
日々迷いながら頑張っておられるお母さん。
育児の答をお伝えすることが
私には出来ません。
でも、
悩んでいるのはあなただけではないですよ!
ということだけはこれからもお伝え出来そうです。
今日もお元気で!!
0コメント