転ばぬ先の杖
先日のことです。
家にこもりきりだったので、
久しぶりに自然に触れてまいりました。
この写真、息子が次の石に飛び移ろうとしているところなのですが、、、。
多分、落ちるかなと思っていました。
ただ、飛んでみないとわからないことが多いのです。
私の生まれ育った場所は「那智山」というところで、
那智の滝につながっていく川でよく遊んでいました。
なので、
どの石に乗ったら危ないか、
どれくらいの幅だと飛び移れるか?
ということを体感として学んできました。
都会育ちの息子はなかなかそのような体験が出来ないので、
是非、飛んでもらうことにしました。
思い切り飛んだ勇気には拍手でしたが、
きっちりと落ちました。
よしよし、
少しは学びになったかな。
あれ?!
落ちたこと、全然気にしていない。
この後も3回ほど川に落ちましたが、
爆笑するだけで、
落ちたことや、
濡れることは全く気にしてないんです。
石の渡り方や、飛び移り方を学べたら、、、
と思って
おおらかなお母さんぶって、
何も言わなかったのですが。
ここで、私は大きなミスに気がつきます。
私は
息子が小さい時から服を汚しても大丈夫なように
着替えを必ず持ち歩いていました。
場合によっては靴も。
なので、息子が外で濡れたり汚れたりすることに関してはあまり気にならなかったのです。
これが大きなミスでした。
息子は
濡れても何とかなることを知っているのです。
私は小さい頃、濡れたくないから
川の石の上を真剣に考えながら渡っていたのです。
だから、飛び移ることのできる石と
そうでない石を見分けることが出来るようになったのです。
失敗から学んできたのです。
息子にとっては川に落ちることは
失敗ではないことに私は気がついてしまったのです。
何をするにも
「危ない」と言って、
転ばぬ先の杖になってしまわないように9年間気をつけてきてたのですが、、、、
なんと、
違う形で転ばぬ先の杖をしていたのです。
濡れても代わりの靴まである!!
なんて、自由で幸せなことか。
私は4人兄妹の2番目。
息子は一人っこ。
同じ9歳でも全然違ったように思います。
ふと、川に落ちまくる息子を見ながら、
私も心は落ちてました。
でも、たまたま今回は靴もあったから
おおらかなお母さんだったけど、
靴がなかったら
「靴の代わりないから落ちんといて!」って言ってたかなぁ
なんても思いました。
育児方針としてはブレブレですが、
まぁ、そこまで落ち込まなくてもいいかと
気持ちを切り替えました。
色々真面目に考えると難しいですね。
川に落ちても平気な息子なりに
大人になるにつれて言わなくても勝手に学んでいくのかもしれないですね。
ただ、今回の件で、
「失敗をして、困る」
までを経験するのが大切なのかなと思いました。
さて、過干渉の私は
見守ることが出来るでしょうか、、、
自分との戦いです。
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