悩んでいた日々
今日、私に会いに来てくださったお母さんとお嬢さん。
お嬢さんは36週で小さく生まれて、
お母さんはとても不安そうでした。
もう、9か月になったそのお嬢さんは、
助産院の中を好奇心いっぱいで動き回ってくれました。
おもちゃを掴んでは投げる。
こんな時期、あったなぁと。
とても懐かしいし、面白いし、
そのお嬢さんを見ていると
こちらまで笑ってしまいました。
お母さんはとても穏やかにお嬢さんを育てておられました。
ふと、お産後すぐの頃の話になり。
産後初期の頃と
一ヶ月検診が終わった頃と
私は訪問にお邪魔してるのですが、
2回目はなんで訪問したんでしたっけ?という話になりました。
2回目の訪問は
「何をしても泣くようになり、
母乳もたくさん飲んで、
体重も増えているのにどうしたら良いのかわからない」
という依頼でした。
その頃のお母さんは
とても不安そうでした。
「泣かれるのが怖くて怖くてたまらなかった。」
「泣くのをどうしてあげることも出来ないダメな母親で申し訳ない」
「泣いてばかりいる母親に育てられるのはかわいそうだ。
いっそ、施設に預けた方がこの子は幸せなのではないか、、、」
あの頃はそんなことばかり
考えていたとお話してくださいました。
お話を聞きながら、
私も自分の時の事を思い出していました。
息子を抱きながら
「ここに入れておいたら安全だし、
ちょっと家事出来るかな、、、」
と
空の洗濯機の中をじっと見つめていたことがあります。
もちろん、洗濯機には入れていません。
でも、もう、思考がおかしいですよね。
今日の写真。
肩には抱っこ紐が見えます。
家の中でも常に抱っこ紐かおんぶでした。
上手に泣き止ませることが出来ない、
寝かせることが出来ない。
何度も
「私が母親じゃない方が、この子にとって
幸せなんじゃないか?」
そう思っていました。
「今しかない時を楽しんで!」
とか言われますが、
楽しむどころか、
一日一日を無事に終わらせることしか
考えてなかったように思います。
今日来てくれたお母さんのお話は
自分のことのようでした。
今、そのお母さんはとっても元気です。
(もちろん、まだ夜に起きてらっしゃるので、お身体は疲れておられるでしょうが)
ベビーカーにお嬢さんを乗せて、
電車を乗り継いで、
当院まで来てくれるパワーがあります。
そして、
私もめちゃくちゃ元気です。
赤ちゃん大好き、息子大好きです。
こんな日が来るなんて、
あの頃には想像出来ませんでした。
しんどい時は
暗黒の中にいるようで、
ずっとこんな日が続くような
気がしていました。
でも、
私は自分自身のことと、
今まで多くのお母さんに出会わせて頂いたことで、
どの方も必ずその暗黒を抜け出していける時期が来ることを知りました。
なので、「不安です」
と連絡くださるお母さんのことも、
気にはかけていますが、
心配はしていないんです。
必ず、その不安から卒業されていく事を知っているからです。
だから、その日がくるまで、
いつでも連絡くださいと
私はお伝えしています。
もし、今、暗黒の中にいるお母さんがいらしたら、
育児がしんどいと思う気持ちを否定しないでくださいね。
みんな、しんどいです。
イライラもするし、
逃げたくもなってます。
でも、少しずつ、
楽しいと思えることが増えてきたりします。
その積み重ねで、
気がついたら元気になってたりします。
結局、いつも応援しています!しか言えないのですが、
やっぱり
応援してます!
が
私のお母さん方への気持ちです。
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