涙活

こちらの映画、
3月27日からテアトル梅田で上映されます。

YouTubeで5分くらいのダイジェスト版がありますよ。


そうです。
「ママ、やめてもいいですか?」

一度や二度。
いや、もっともっと沢山。
こう思ったことがあるお母さんは多いのではないでしょうか。
紛れもなくそのうちの一人は私です。
1人で泣いてるお母さんがいたら、
是非、ダイジェスト版だけでも観てみてくださいね。



先日、訪問させてもらったお母さん。
お子さんが
お母さんのおっぱいが口に入ると泣いてしまうのです。
哺乳瓶ではしっかり飲んでくれます。

ごくたまにお母さんのおっぱいをゴクゴク飲んでくれるのですが、
それは一日に一回あるかないかのことなんです。

それ以外の授乳は
毎回、お子さんに大きな声で泣かれてしまうのです。

お母さんは
「辛くてお風呂で泣いた」
と教えてくれました。

お子さんの前では泣いてはいけない。
でも、どうしても辛くて、
お風呂に駆け込んで、
泣いたそうです。


母乳は良いと聞く。
栄養面でも、スキンシップの面でも。
母子手帳にまで
母乳で育てるのが当たり前かのように書いている。
話の全てが母乳をあげていることを
前提に話されていく。

もう少し、私さえ頑張れば。
私さえ上手に出来たら。


お母さんはご自身をとても責めておられました。



私はこのお母さんが
身も心も削りながら授乳の練習をされていることを知っています。

母乳育児というのは、
お母さんがどれだけ頑張っても、
お子さんの飲もうという意思がなければ
母乳を飲んでもらうことが出来ないのです。

急に飲んでくれることもあれば、
格闘の末に飲んでくれることもあります。

格闘の末に、、、
と簡単に言うものの、
赤ちゃんはとてもわかっており、
記憶しています。

格闘しすぎることで、
お母さんの胸の前で抱っこするだけで

「また、練習させられるの?」
と言って、
泣き出してしまうことが
多々あるのです。

私と2人で練習ならまだ良いのですが、
これをお母さんお一人で練習してもらうのは
とても辛いことです。

本来なら、
スキンシップだとか色々言われる母乳育児。

でも、それをしようとすると、
大切なお子さんが泣いてしまうのです。

こんな辛いことがあるでしょうか。



今日の題名である
「涙活」。

涙を流すと、なんか少しスッキリしたりします。


私は息子が2歳くらいの頃。
突然流れてきた
「愛は勝つ」
に涙腺が崩壊したことがあります。

あの頃はまだまだしんどくて、
ホルモンのバランスもおかしかったんでしょうね。

自分の意識とは別に、
涙が溢れ出しました。


話は訪問先のお母さんのことに戻ります。

私がいる時の授乳練習は
せっかくだから
しっかりやって欲しいとのことで、
お子さんを泣かせながらの格闘になりました。

お子さんとの根比べ的なとこもあって、
私は泣いてるお子さんの様子を見ていました。

すると、

「立ってあげると泣き止むと思います」
「そして、ゆらゆらすると寝ていくと思います」
とお母さんがおっしゃいました。

私はその通りにしました。

お子さんはだんだんと落ち着いていき、
そして寝ていきました。


おっぱいをあげようとすると、
大泣きするお子さん。
お母さんは
心が張り裂けそうな気持ちになっていると思います。

でも、お母さんは
こうして毎回、毎回、お子さんをあやしてきたのでしょう。


私は
頭が下がる思いでした。


この先のことはわかりません。

でも、このお母さんの
お子さんへの愛はすでにもうあるのです。


育児はこれからも果てしなく続いていきます。
でも、きっと、
お母さんの思いはお子さんに届いています。

ご自身のお子さんへの愛を信じて欲しいと思います。

泣いたくらいで、
そんなものは壊れたりしません。
だから、泣きたい時は泣いてください。


「どんなに困難でくじけそうでも、
信じることさ。かならず最後に愛は勝つ」


もう30年も前の歌だから、
知らない人も多いかもしれない。

そして、歌詞の受け止め方や解釈も1人それぞれだと思います。


でも、
聴いてみて欲しいと思います。

毎日、頑張っているお母さんたちに
「愛は勝つ」
を贈りたいです。






















あいちょ助産院

みんなちがって、みんないい

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