きょうだい喧嘩
いつも私のことを気にかけてくださっているお母さんが、
私にメッセージをくださいました。
そのお母さんは
3人のお子さんを育ててらっしゃいます。
習い事、通院、学校、幼稚園、食事、洗濯、寝かしけ、1人1人への関わり、
下の子を連れての参観日、、、
そして、「きょうだい喧嘩」
どんな毎日なのでしょうか。
私には想像を絶する日常です。
私の息子は1人っこ。
ただ、
私自身は4人きょうだいなんです。
2つ上の兄(4月8日生まれ)
私 (4月10日生まれ)
2つ下の弟(4月9日生まれ)
そして
7つ下の妹。
もし、参考になればと思いまして、
私の両親のことを書かせて頂きます。
今では有名になったアドラー心理学。
40年前、すでに私の両親はアドラー心理学を
実践してくれていました。
上3人は歳が近いこともあり、
よく喧嘩をしてました。
ただ、母はどちらが悪いとかは言わないんです。
男だからとか、
女だからとか、
お兄ちゃんだからとか、
お姉ちゃんだからとかも。
私が兄に向かって掃除機を振り回して
鼻に怪我させたときと、
弟に向かって「死ねーーー!」と言いながら
お風呂に閉じ込めたときは怒られましたが。
喧嘩で怒られた記憶はそれだけです。
私は身体が大きく(写真の青いタンクトップを着ているのが私)、兄とは対等に喧嘩していました。
弟のことは完全に押さえつけていて、
弟は私に気がつかれないように、
私の大切なものをぐちゃぐちゃにしてたりしてました。
兄に追いかけられて、
母の元に逃げることはしましたが、
だからと言って、
母は兄を叱るわけでもありません。
弟も私にやられたことを母に言いつけますが、
母は弟を助けたりしません。
そうなってくると、
ほとんどのきょうだい喧嘩は子供だけで解決するようになるんです。
喧嘩してて叱られるとしたら、
父からの
「うるさい!」という大きな声だけです。
3人同じように怒られます。
喧嘩の仲裁なんて一切しませんし、
喧嘩してるとうるさいから、
うるさいことを怒られるだけなんです。
その影響か、
私自身も子供同士の喧嘩には基本的に口出ししません。
アドラー心理学で言うと、
子供同士の喧嘩は
子供たちの課題なのです。
仲直りするのも、
気まづい雰囲気のまま嫌な思いをすることも、
生きていく上で、どう行動していくか?を
学ぶ大切な経験なのです。
知り合いのママは
アドラー心理学を学び始めた時に、
息子さんたちがきょうだい喧嘩を始めたら
トイレに逃げ込んだと言っていました。
喧嘩してるのを見ないようにしたそうです。
それまでは喧嘩になると、
いつも弟さんが言いつけにきてたそうですが、
今は言いつけにくることが一切なくなり、
お兄ちゃんを負かす時もあるそうです。
勝手に喧嘩して、仲直りしてくれるようになり、
とても楽になったと話してました。
最後に。
喧嘩では叱ることのなかった私の母ですが。
私が9歳の頃の話です。
2歳の妹を自転車の後ろに乗せて遊んでいたんですが、
妹の足が自転車の後輪に巻きついてしまったんです。
妹は怪我をしてしまいました。
母は私のことは一切叱りませんでした。
しかし、落ち込んでいる私に向かって
兄が
「〇〇ちゃん、怪我したのお前のせいや!」
と言った時。
母は兄の頬をひっぱたきました。
喧嘩では叱らないけど、
人の心を傷つけるようなことに関してはとても厳しい母でした。
あと、ほかの3人には内緒で
私だけプリンを二つ食べさせてくれたことも覚えています。
私は長女で中間子。
だからこそ、
「ほかの3人には内緒のプリン二つ」はとても嬉しかったのです。
児童精神科医の佐々木正美先生も同じようなことをおっしゃってました。
きょうだいがいるところは、
時々、それぞれのお子さんを一人っ子のように贔屓してあげることをおススメすると。
とても共感します。
私は44歳になった今でも、
「ほかの3人には内緒のプリン二つ」は鮮明にに覚えています。
母の愛情を独り占め出来たような、
そんな感じだったのかもしれませんね。
毎日、毎日息つく間もないお母さん。
私はあなたがとても愛情深いお母さんだと感じております。
お役に立てるようなことは申し上げられませんが、
あなたがご自身を責めることなく、
3人のお子さんを育ててらっしゃることは、
並大抵の仕事ではないと思って欲しいなと思います。
誰でも出来る仕事ではないですからね。
お身体に気をつけて、お元気でいてください。
いつも応援しています!
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