その時の選択を肯定する
こちら、メルカリで売ってしまった本なのですが、、、
なぜ売ったのか?
私はもう、こちらの先生がおっしゃることを心に刻みましたし、それを実践しているからです。(もちろん実戦出来てないときも多々ありますがね)
そして、必要な誰かに届いたら良いなぁと思って、
出品しました。
そして必要とされている方のところに無事に届くことになりました!
「子育てには正解はない」とよく言われます。
だからこそ、悩みます。
「こうしたら、必ずこうなる!」
というマニュアルもなければ、
約束もないのです。
だから私たち親は
「子どもにとって良いことは何か?」
を考えつつ、
自分が育ってきた環境や、
価値観に影響されながら
様々な選択をしていくわけです。
私の場合。
息子の
アトピーに対する治療です。
*ここからは私の主観なので、
くれぐれも正しいとは思わないでください。
助産師よりも、母親としての主観です。
なので、確実性はありません。
信頼出来る先生にぜひ、ご相談ください。
アトピー性皮膚炎の治療は
保湿をしっかりして、
ステロイドを使用することが多いです。
ただ、真反対の
保湿は一切しない、
ステロイドも使わないという方針でされている先生もいらっしゃるのです。
息子は1歳半くらいから肌が荒れ出して
ステロイドを使用していました。
この時点で2箇所病院に行っていました。
4歳になる前になかなか改善しないのが気になり、悩みました。
そして自力で探し当てた(ネットです)
脱保湿、脱ステロイドの病院に通うことになりました。
初診の時は8時間待ちました。
全国から患者さんが来るような病院でした。
私はこの先生に賭けてみようと思いました。
しかし、ある時、たまたま違うことで受診した小児科で
「この肌は酷すぎる!」
と言われました。
とても落ち込みました。
息子にとってこれが一番なのだと信じてやっていることは、
私の、エゴなのか?
全国から人が集まってくるような先生だから大丈夫なんじゃないか?
脱保湿と脱ステロイドは実際何もしないので私自身が楽だし、手を抜いているのではないか?
などと、
とても悩みました。
脱保湿という治療方針だったので、
肌は乾燥し、肘や首、耳は肌が荒れてました。
常にそういう状況だったのですが、
時間をかけて息子の持つ治癒力でいつか治るものだと信じていました。
実際に少しずつ良くはなってきていました。
なので、私はそのまま脱保湿、脱ステロイドの治癒方針を貫くことにしました。
それから3年経ったころ。
7歳の時にまたステロイドを使用することについて悩み始めました。
ある日、息子は主人とキャッチボールをしていました。
肘が痒いみたいで
何度もグローブを外して掻いています。
本人は普通なんです。
息子にとって肌が痒いことは、
食事を食べ、寝ることと同じくらいに普通のことだったので、
私自身もその光景があたり前になっていました。
ただ、その時は違いました。
せっかくお父さんとキャッチボールしてるのに、
肌が痒くてそれに集中できない。
その姿を見た時に
急に
「私は先のことばかり考えて、
今の息子が幸せかどうかを考えられてなかったかもしれない」
と思ったのです。
ステロイド無しでは生きていけない肌にはなって欲しくなくて、
私なりに調べて、
病院を探し、
夫婦で息子にとって一番の選択をしてきたつもりでした。
でも、もしかしたら違うかもしれない、、、、。
そこから違う皮膚科を受診することを決めました。
友人に聞いて、
話をしっかり聞いてくれる病院に変えました。
そちらの先生は
専門のまた違う先生を紹介してくれました。
ステロイドはもの凄い威力で息子の肌を治していきました。
いつもガサガサで、
腫れぼったかった息子の顔が本来の優しい顔になりました。
夜中もボリボリ身体を掻くことがグッと減りました。
もっと早くステロイドを再開すれば良かった、、、
私は息子の大切な今しかない時期を、
自分の誤った選択で奪ってしまったのではないか、、、、
息子には申し訳なかったと思いました。
後で息子から聞いた話ですが、
新しくお友達になる子からいつも
「どうしてそんな肌なの?」って聞かれてたそうです。
でも息子は
「慣れてるから大丈夫やし、気にしてなかった」
と言っていました。
私が、
「お母さん、これがいいと思って、
薬塗らずにきたけど、
薬塗ったらすぐ治ったね。
長い間、それがわからなくてごめんね」
と謝ったからそう言ってくれただけかもしれません。
申し訳ないとしか言いようがないです。
今はステロイドを適度に使いながら
息子の肌の具合をみております。
将来、息子のアトピーが軽減するのか、
悪化するのかはわかりません。
もしかしたら脱ステロイドをあのまま続けていたら、治っていたかもしれない。
実際にこの治療方針で肌が治ったお子さんも知っています。
そのお母さんは真摯に向き合ってました。
私にはそれが足りなかっただけなのかもしれません。
でも、同時にステロイドを使って、綺麗な肌になっていったお子さんも知っております。
「この選択で合っているのだろうか?」
子育て中、よく頭をよぎります。
そして、たくさん後悔もしてきました。
冒頭の本の先生に救われた言葉がありました。
「後悔ほど深い愛情はない」
私は間違えてたかもしれないし、
そうでなかったかもしれない。
でも、その時その時にしてきた選択は、
最善だったんだ。
そう思うことにしました。
私はきっとこれからも迷い、
悩むことでしょう。
その都度、その都度、一生懸命考えて、
選択していくしかないんでしょうね。
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