北風と太陽

こんにちは！

日中はまだ暑いですが、

それでも随分と

涼しくなりましたね。

先日、

最近の若い方はどんなときに勉強しようと思うのかな？

と思い、

後輩にこのような質問をしました。

「学生や新人の頃、

指導者や先輩に言われて

ムカついて、

勉強してやるー！って思った言葉あったら教えて」と。

１９９０年代に

看護師、助産師学生だった私は

まだまだ

「スチュワーデス物語」時代。

＊ご存知ない方に。

スチュワーデスを目指す堀ちえみが

鬼教官に

「お前はドジでノロマな亀だ！」と言われながら

根性でスチュワーデスになっていく物語です。

実習先で、

指導者さんに無視をされるのは当たり前。

徹夜で勉強した記録を見てもらえないことも当たり前。

実習先では事細かに色々と報告をするのですが、

報告してるのに、返事してもらえないのも当たり前。

それなのに、

指導される時は

出来てないところばかり

延々と言われてしまう。

もちろん、

優しく素敵な看護師さんはいましたがね。

そんなこんなで、

一人悔しく、

大阪城で泣いたこともありました。

(学校が近かった)

私が出来ることと言えば、

同じく辛い思いをしている友人と

嫌な指導者にあだ名をつけて(バレないように)

陰でこそこそ文句を言うくらいでした。

年代は違えども、

後輩はどんな悔しい思いをして

今の素晴らしい助産師さんになったのだろうと質問の答えを楽しみに待っていました。

すると、

後輩たちの返信は予想を裏切るものでした。

「自分が失敗したときに、先輩が一緒に振り返りをしてくれて頑張ろうと思った」

この類の返答しかなかったのです。

なぬ？！

たしかに私は

悔しい思いや、

ビビる思いは沢山してきましたが、

だからと言って勉強しただろうか。

もちろん、学生指導者さんが怖いから

怒られないための勉強はしましたが、

自分から

「これを知りたい！」と思って

勉強はしてなかった気がする。

でも、

最初に勤めた病院で

私を育ててくれた先輩は

厳しかったけれど、

いつも

ドジでノロマな亀の私に寄り添って

指導してくれてました。

だから私は自ら勉強しました。

新人一年目が過ぎたときに、

先輩に褒められたときは本当に嬉しかった。

「北風と太陽やな、、、、」

思わず私はつぶやきました。

やらせようと思っても

他人を自分の思い通りになんかできない。

北風は旅人のコートを剥がそうと、

風をどんどん強くするのですが、

旅人は頑なにコートを脱がない。

それよりも、絶対に脱げないように

ガッチリ前のボタンを留めて、

前屈みになって風をたえしのぐ。

北風が根をあげたところ、

太陽はただ旅人を照らすだけ。

しばらくすると、

勝手に旅人はコートを脱いでしまう。

きっと育児も一緒なんだよ。

どこからか声が聞こえてきました。

(聞こえた気がした)

太陽か、、、、。

私はバリバリの北風系母親。

今はまだいいけど、

きっと、

息子が中2になるころには

竹刀を枕元に置いて寝ないと危険な状況になるかもしれない。

今ですら、

「チッ」とか、

めっちゃ睨まれたりするのに。

今日からは太陽系母親でいこう。

そう決めました。

ゲーム、いつまでしてるんだ？

と思っても

「自分てやめるかもしれない」

と放ってみたり。

脱ぎ散らかした服を

「自分で洗濯機に入れるかもしれない」

と片付けずにそのままにしておいたり。

仕事で遅くなりそうなときに

「外に干している洗濯ものを取り込んでおいてくれるかもしれない」と

チラッとお願いだけして仕事に向かったり。

さて、息子は。

もちろん、

ゲームなんかやめない。

脱ぎ散らかした服に関しては

追加で

飲んだ青汁のシェイカーが転がっており、

バナナの皮が黒くなって机の上で干からびている。

そして、

「遅くなるから、洗濯もの入れておいて欲しい」とお願いしたことに関しては

真っ暗闇に

風でたなびく洗濯物たち。

無理。

太陽なんか無理。

帰宅したらゲームしている息子に向かって、

私は本気で暴れました。

その勢いと言ったら

北風なんかどころではありません。

ハリケーン？ツイスター？

暴風くらいなら

息子はコートを脱ぎませんが、

ハリケーンとなると脱ぎましたよ。

一瞬でゲームのコントローラーを投げるようにしてやめ(ビックリして飛び上がったため)

走って階段を降りてお風呂を洗い、

急いで洗濯物を取り込み、

さらに下に降りて

布団も敷いてました。

そして、

「お母さん、身体休めて」

なんて、可愛らしく言ってました。

よほど怖かったのでしょう。

恐怖政治です。

北風万歳！

通用するまでは北風でいってやる。

私を怒らせたら怖いんだぜ。

そうそう。

今日は朝から

瀬尾家の男二人に対して

またまた暴言というか、

当たり散らしてしまった。

私一人に洗濯やら色々任せて、

二人で楽しくワイワイ朝食を食べている。

彼らにも怒られる責任はあります。

(と私は思っている)

それでも、

もう少し優しく言えないのかなぁ。

と思います。

太陽系母親は無理だとしても、

毎日毎日、

いつもいつも

機嫌の悪い北風母さんは

やっぱり嫌だと思う。

そう言えば、

今週はとても忙しくて

身体も疲れていました。

自分を労ってあげる時間がなかったのです。

機嫌良く生きたいなぁ。

そしてその時間が長ければ長いほどいいなぁ。

心からそう思います。

そう思うと

やはり、

自分のコンディションは整えておかないといけない。

昨夜はしんどい身体で

頑張って夕食を作って、

結局、主人にイライラしてしまった。

(仕事から帰ってきたらお風呂もご飯も用意されてていいね💢みたいな)

私のイライラは

自分が満たされていないサインのように

最近は感じています。

今は看護学校での授業帰り。

イオンのイートインスペースで昼食を取った後、

このブログを書いています。

看護学校で学生さんたちに元気をもらい、

好きなものをゆっくり食べることができた。

なんて幸せなんだ。

心落ち着きましたので、

北風系母は

そろそろ戦場(家)に戻りたいと思います。