離乳食の悩み①
先日、オンラインで離乳食のお悩みを受けました。
今、どこかに相談しに行くことが出来なくて、
お一人で悩まれているお母さんは
多いのではないでしょうか。
☆食べてくれない
☆どこまで食べさせて良いのかわからない
☆ご飯で遊ぶ
☆メニューがいつもと同じ
☆好き嫌いがある
などなど。
ここからは
助産師の意見というより、
一人の母親として経験し、
感じてきたことの意見になるので、
適当な感じで読んでくださいね。
☆食べてくれない
この相談をどなたかにされた時に、
「いつか食べるようになるよ」
と言われて
安心出来る方もいれば、
安心出来ない方もいます。
実際は
食欲の差は大人と同じで、
とても個人差はあるものの、
必ず食べるようになりますからね。
とは言え、
今、食べてくれないお子さんを目の前にしていると、
不安になりますよね。
「この子の栄養は大丈夫か」
「このままずっと食べてくれなかったらどうしよう」
「何でも食べられる子に育って欲しい」
「本と比べたら全然足りない」
様々なことが不安になったりします。
まず、
本に書いてある量はあくまでも目安です。
6キロのお子さんでも、
10キロのお子さんでも同じ量に書いています。
そして、私はこの仕事をしていたり、
息子と同年代のお子さんも見てきて
確信しているのは、
赤ちゃんたちの食に対する「欲」は
すでに、
とても個人差があるのです。
*食べることが好きな子
*遊びの方が好きな子
*野菜が好きな子
*お米が好きな子
*お菓子が好きな子
*母乳やミルクが好きな子
*舌の感覚がデリケートな子
*初めてのものに警戒心をもつ子
などなど。
また、形あるものを飲み込むという成長過程でも、
個人差がとてもあります。
味が嫌なのではなく、
ゴックンがまだ出来ない場合もあります。
もし、今、お子さんが食べてくれないことで悩まれているお母さんがいらしたら、
お子さんの理由をもう一度探してみてください。
そして、
お子さんが全然食べてくれなくて、
心配なお母さん。
(食べてくれないと感じる量はお母さんによって様々です)
まずは
母乳やミルクから栄養がとれるから大丈夫です。
1歳半から食べ出したお子さんもいます。
もちろん、色々な栄養を摂ってもらいたいし、
貧血なども気になるとは思います。
ただ、
必死に食べさせようとすればするほど、
お子さんが食事を嫌がる可能性が高くなります。
お子さんにとっては
その食べものを
「食べもの」と認識してない可能性もあります。
私たちも、
急に外国に行って、
見たことのない食材で、
ましてやそれがどんな味か全く想像出来ない時に、食べるのが怖いのと同じです。
赤ちゃんたちも同じです。
無理やりあげようとすると、
ますます食事が怖くなります。
1歳半まで
ほとんど母乳しか受け付けなかった
お子さんは
せんべいだけは食べておられました。
それでいいのです。
最初は好きなものばかりになってしまっても良いです。
「母乳やミルク以外にも、
世の中には美味しいものがある」
ということを知ってもらい、
「ほかのものも食べてみたい」
と思ってもらえることが大切です。
好き嫌いはない方が
良いでしょう。
でも、
大人でも好き嫌いはあります。
私も息子の好き嫌いに悩んだ時期がありました。
ただ、9歳になった今、
学校の給食は頑張って食べているようですし、
自分から
食べてみようとチャレンジし、
意外に好きな味だったものも
たくさんあります。
ちょうど悩んでいた時に、
たまたま産経新聞でコラムを読みました。
「こどもコンサルト 原坂一郎先生」が
書かれたものだったのですが。
好き嫌いはわがままではない。
「その食べ物を美味しいと感じられない舌」に生まれただけ。
と。
そして、
その舌は
「大人になるにつれて美味しいと感じる舌に変わることがある」
と。
確かに成長につれて、
食べられるものは増えました。
焦るとは思うのですが、
焦らないのが一番良いように感じています。
親や友人が美味しそうに食べているのを見て、
「食べてみようかな」と思う場合もあります。
そういえば、
ミルク以外のものは嫌がるお子さんと、
私と息子で食卓を囲み、
一緒に食べたこともありました。
周りで
「おいしいね!!」と言いながら
誘惑しました。
その時はバナナでトライしたのですが、
食べてくれませんでした。
私たちの圧や期待が半端なかったのでしょう。
そんなとき、
5歳だった息子が
「バナナジュースにしたら?」といい、
試しにバナナジュースにしたら、、、
飲んでくれて。
そこから少しずつ、
そのお子さんは食事を食べるようになったとおっしゃってました。
きっと、ミルク以外の味が
世の中にあることを
知ってくれたのかもしれませんね。
ありきたりの言葉で
大変申し訳ないのですが、
「気長に待つ」
これが一番の近道だったりします。
あと、
一生懸命に離乳食を作って、
食べてもらえないとショックも大きいので、
ボチボチで良いですからね。
私は
わざわざ作らずに、
自分たちの食事の一部を取り分けて
離乳食にしていました。
食べてくれなくても、
私が食べられる味にしていました。
あまり期待はせず、
あの手、この手で色々試してみてくださいね。
お母さんが真剣な顔で
スプーンを口に入れようとすることに
警戒されるお子さんもいますから、
さりげなくやってみてくださいね。
そして、
本当に必ず食べる日が来ますから、
本やネット、周りの方とは比べられずに
ボチボチやってくださいね。
次回は
「食べさせすぎ?」で悩まれているお母さんに向けて
私が経験してきた反省をお伝えしたいと思います。
0コメント