本当に叱らないといけないこと

10年前の私。
今とは別人のような穏やかな顔をしております。

「絶対にいいお母さんになりたい!!」

そう、強く思っていました。


もともと、出産前はあまりイライラするタイプではありませんでした。
「イライラ」という感情がわからなかったのです。

しかし、産後、
「イライラ」をこれほど感じるとは!!

何が違うんでしょう。

*時間に追われていること
*一緒に生活する家族がいて、
それぞれペースが違うこと
*自分のペースが正しいと思っていること
*頑張ってることが評価されなかったり、
形にならないこと

思い当たる理由はこれくらいですが、
全てに共通するのは

「理想と現実のギャップ」

なのかなぁ。
なんて思ってます。

なので、

「絶対にいいお母さんになりたい!!」
という理想と

色々なことうまく出来ないし、
怒鳴り散らしてしまうし、
顔も身体も衰えていくばかりで。

そんなギャップが私をイライラさせるんだろうなぁと思っています。

さすがに
最近は
「いいお母さんになりたい」という思いは
ほぼなくなりましたがね。
というか、諦めましたが。


とは言っても、
大切な息子。

やはり、
ここは叱るべきか、
何も言わないでおくべきか?

これはよく悩みます。

ほぼ、そんな時は
私が感情的になってしまうので、
自分でも何を言ってるのか、
何を伝えたいのかが
わからなくなってくる時が多いんですがね。


そうなんです。

何を叱ってるかわからなくなる。


ということは、
その叱ってる内容は本当は大したことではないのかもしれないのです。


ゲームの時間にしても、
私が本当に心配しているのは、

*視力
*姿勢
*運動不足(健康に良くないのかなと)
*ゲーム以外に興味がなくなること

でも、現時点では息子にはこんなことは伝わりません。

私も猫背で親から言われても、
結局、本気で治そうと思ったのは
恋をしたり、可愛い友達と自分を比べて
猫背の自分が嫌になったからなんです。

そんなことを考えだすと、
一体何を叱るべきなのか?
がわからなくなる時があります。


今日の夕食タイムの話です。

息子には観たいテレビがあって、
観ながら食べたいと言いました。

主人はダメだと言いました。
3人揃うことはなかなかないので、
私も基本的には反対でした。

でも、私と2人のときは
たまにテレビを観ながら、
あーだこーだ喋りながら
楽しい時間を過ごしてるので、
テレビを観ながら食事というのは、
絶対ダメか?と聞かれると
わたしには
答えがわからないのです。

でも、今日は
主人と息子のやり取りを聞いているのも嫌だったし、

日中はずーーーっと友達とゲームしてたし、
目を休めて欲しかったことや、

あと、息子は普段、
比較的意見を優先されてますし、
たまには他人の意見に合わせることもやってみて欲しかったし、
(これは後で考えると、
私たち家族はそれなりにそれぞれの意見は尊重されているので、息子だけ特別なことはないと思います。)

私の作った料理をこぼしながら、
適当に食べられるのもイヤだったし、

家族の長はお父さんであることも知ってて欲しかったのもありました。

なので、私も反対派にまわり、
最後は
権力で意見を通した感じにはなったのですが。

結局、3人で暗ーい夕食をとりました。



これってなんか、
本末転倒というか、
ここまで、言い合うことだったのかなぁ、、、
と思いました。

答えはわからないままです。



先日、
身近な方が亡くなりました。
とても急なことでした。

命のはかなさを改めてその方から教えて頂いたように思います。


そのことに比べたら、
この今日のやり取りは
どれくらい必要だったのだろう。


常識とか、
しつけとか、
将来のこととか。

もしも、このまま大きな災害がきて、
家族とお別れすることになったら、
私は今日のやり取りをずっと後悔するんだろうなと思いました。


何でもかんでも
「いいよ」って言うつもりはないのですが、
しょーもないことで、ぐちぐち言ってしまわないように、

自分の中での、
「本当に叱るべきこと」は
はっきりさせておきたいなぁと思った出来事でした。


ご飯を早々に食べ終わり、
お風呂に入り、観たかったテレビも観ずに
寝室に行った息子。

不服そうな顔をしていました。

彼なりに我慢してるでしょうし、
親の言うことの方が強いということも
理不尽ながらに理解はしてるんでしょうね。

息子の様子を見に行くと、一人で
ハリーポッターを読んでいました。

ゲーム以外にも興味あることはあるのにね。

さっきは全面的に否定してしまって申し訳なかったな、、、、。


「大人になって1人暮らししたら
      好きなように生きたらいい」

と伝えておきました。

そして、
私も主人も
息子が大好きだから、
つい、やいやい言ってしまうことを
伝えました。

今、家族3人が
元気で生きていられること。

その原点を忘れないようにしたいと思います。





































あいちょ助産院

みんなちがって、みんないい

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