入院中に授乳で悩まれた方へ
一昨日出会った、
学生の頃にサッカーをされてたお母さん。
昨日ご退院でしたよね?
「このブログ読んでる暇なんかないだろうな、、、」
と思いつつ書いています。
あれからお子さんはおっぱい飲んでくれましたか?
昨夜は眠れましたか?
最初からお母さんのおっぱいをぐいぐい飲む赤ちゃん。
なかなかうまくお母さんのおっぱいに食らいつけない赤ちゃん。
頑張ってるんだけど、うまく舌に乳首が乗せられない。
あまりに練習して、
もう嫌になって、
授乳の姿勢や、
お母さんの乳首が口に入るだけで凄く泣いてしまう赤ちゃん。
お母さんの乳首の形だけが問題ではなく、
赤ちゃんの気持ちもあり、
結構、入院中におっぱいを吸えずに退院される方は多いのです。
乳頭保護器というものもあり、
それを使って母乳を飲めるお子さんもいます。
お子さんのご機嫌をみながら
その保護器を使わないようにしていくことも出来ますし、
断乳されるその日まで保護器を使ってたお母さんもいらっしゃいます。
ただ今回は、保護器を使わずに、
直接お母さんのおっぱいを飲んでもらえる
ようにしたいお母さんに向けて
書かせて頂きますね。
赤ちゃんが直接お母さんのおっぱいから
母乳を飲むためにはいくつかの条件があるんです。
それはお母さんの乳首がどれだけ突出しているか?だけではないのです。
*授乳姿勢を嫌がってないか?
*赤ちゃんが乳首の前で大きく口を開けるか
*舌を下ろして、口を開けてくれるか?
*乳首が舌に乗ったあと、
下顎を動かして飲もうとしているか
(哺乳瓶での先吸いの習慣がある赤ちゃんは下顎を動かさずに、
ストローを、吸うように唇を使います。これだとお母さんの乳首を傷つけますし、効率よく母乳を飲めないのです。)
そして、
生まれて時間が経てばたつほど、赤ちゃんの意思はしっかりしてきます。
理解もしてます。
なので、ここからは
*母乳の分泌は良いか?
*赤ちゃんが母乳が出てくる過程を知って、それまで待ってくれるか?
(母乳はミルクと違い、赤ちゃんが刺激してパァーと母乳が出てくるのに少し時間が必要なのです)
なども関係してきます。
ご退院されるまでに、
もしも、
赤ちゃんが直接母乳を飲むことがスムーズにいかなかった場合のお母さん。
これは私のやり方ですが、
この方法で母乳を直接飲めるようになった
赤ちゃんは沢山います。
1.
毎日、毎回直接飲む授乳は試みる。
ただ、この時にお子さんが身体をのけぞって嫌がるときは一旦やめます。
お子さんもだんだん何で泣いているのかがわからなくなります。
そして、舌を上げて泣いている場合は母乳は飲めないのです。
何より、お母さん自身が辛くなってきた場合はやめてくださいとお伝えします。
なぜなら、いずれお子さんは飲んでくれるようになるからです。
また、無理矢理続けるのは、
お子さんがその練習をとても嫌がってしまうことがあります。
授乳姿勢を取るだけで大泣きする赤ちゃんを沢山見てきました。
その場合はまず、
お母さんのおっぱいが安心する場所なんだということからお伝えする練習になります。
2.
大変ですが、可能な限り
搾乳は授乳してる回数と同じだけしてください。
それは、授乳中のおっぱいはとても賢く、
特に産後早い時期は
母乳が出た量のほんの少し多めの量を、
次は作ろうとします。
なので、大変ですが、お子さんがおっぱいに食らいついてくれるその日まで、
分泌を上げておくのがとても大切になります。
お子さんがもし、お母さんのおっぱいに食らいつき、
「さぁ、飲むぞ!」と思っても、
この時点で哺乳瓶で飲むことが通常になっているお子さんにとって、
あんまり母乳が出てこないおっぱいだと、
「違う!」と拒んでしまう時が多々あるのです。
目標は
赤ちゃんがお母さんのおっぱいを直接飲んでくれた時に
「あれ?
こっちの方が沢山飲めるじゃないか?」
と赤ちゃんに体感してもらうことなのです。
そのためには、
いつか直接おっぱいに食らいつけるその日まではお母さんの母乳分泌を維持しておくことが大切になってきます。
お一人でやっててもいつか飲めるようになる時がきます。
助産師と一緒に練習していく方法もあります。
そして、お子さんの個性によって、
直接飲めるようになる時期は様々であることも知っておかないといけないのです。
お母さんのおっぱいの状況は全く問題ないのに、お子さんが飲まない時が多々あります。
この時は、
根気よく赤ちゃんとタイミングを合わせていきます。
「お母さんのおっぱいがいい」というのを
体感出来るように、
無理強いをせず、機嫌の良い時や眠たい時を狙って、
タイミングを合わせていきます。
長くなりましたが、
今回は母乳を直接飲んでもらいたいと思ってらっしゃるお母さんに向けて書かせて頂きました。
どんな形の場合でも、
お一人で悩まれないようにしてくださいね。
サッカー女子のお母さん。
次は火曜日に会えます。
焦らず、今出来ることを淡々とやっていてください。
もしも、辛くなったときは、
一旦練習をやめてくださいね。
もしも、すでにスムーズに授乳が出来てらっしゃるなら、
そのまま続けておいてくださいね。
授乳は毎日何回もあります。
そして、その一回でめちゃくちゃお子さんに泣かれたとしても、
次の一回は急に飲んでくれることもあります。
それは誰にもわからないのです。
この投稿が授乳に悩まれている多くのお母さんに届くことを願ってます。
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