助産師と私
こんばんは!
私は年に数回、
看護学校で母性学の授業をさせてもらっています。
先日、看護学校に行った時に、
学生さんから
「ブログ見ています!」と言って頂き、
とても嬉しかったです。
写真は25年前。
まだ、看護学生一年生の頃。
初めての実習に向かう時の写真です。
面白いでしょ。
頭にハチマキみたいなのを巻いて実習に向かい、実際の患者さんを受けもたせて頂きます。
初めての実習が一番辛かったのを今でも覚えています。
怖い看護師さん多かったですしね。
写真一番後ろの友人と私は、
なかなか宿題の記録が出来なくて、
終わりが見えない記録を前に
夕日を見ながら二人で泣いた日のことは今でも鮮明に覚えています。
大切な患者さんに身体を貸して頂き、実習するのです。
何枚にも渡る記録用紙に、
病気のことや、問題点を書いていかなくてはならないのです。
そして、看護師さんは怖い。
しっかり勉強していかないとけちょんけちょんにされるのです。
記録が出来ない=翌日の実習は地獄を見る
ということなのです。
友人とお互いに
「5分だけ寝るから起こして!」
と言い合い、
結局、5分なんかではもちろん眠気なんかには勝てず寝てしまって記録が間に合わない、、、
二人で泣きそうになりながら記録に明け暮れていました。
この一緒に泣き笑いした友人とは今でも仲良しで、この時代の話をすると、今でも胸がキュンとします。
今ではもう、ナースキャップはなくなりましたが、無事に実習を終えることで、
ターバンからナースキャップになる資格をもらえます。
戴帽式というものです。
やっと、看護師さんらしく見えますね。
私が助産師を目指したのは、
看護学校卒業を間近にした
9月の母性学実習でした。
生まれて初めて
「新生児」
というものを見たのです!
私はズキュンと音がしたように思いました。
その赤ちゃんに釘づけになりました。
その小ささに言葉では表せない、
胸が締め付けられるような感覚だったのを覚えています。
あまりにもその赤ちゃんは繊細で、神々しくて、
抱っこ出来なくて、
担当助産師さんに、
「あんたは抱いたらあかん!人形で練習しておいで!」と叱られてしまいました。
そして私は変わりました。
どうしても助産師になりたくなったのです。
今までは授業中寝てばかりでしたが、
必死で先生の話を聞き、毎日4時間睡眠で周りが心配するくらいに勉強しました。
国立を目指していたので倍率も高く、
落ちる不安で眠れないときもありました。
私はどうしても助産師になりたかったのです。
自分でも理由はわかりません。
ただ、
「あの赤ちゃんたちと仕事がしたい。」
それだけです。
そして、試験当日がきました。
周りの子たちはみんなライバルです。
みんな賢そうに見えました。
「失敗したら終わってしまう、、、」
「もっと勉強出来たのではないか?」
隣の子がギリギリまで参考書を見ていて、
私も負けずに見ましたが全然頭に入りません。
そして試験がスタートしました。
私は目を疑いました。
なんと、問題集でやっていた問題がそのまんま出たのです!
イエーーーーース!!!
神さまが味方してくれたのです。
そして私は無事に合格出来たのです。
今、こうして助産師が出来るのは、
とても幸せなことです。
学生のころは辛いことも多かったです。
でも、あの頃の患者さんのことの方が覚えてたりもします。
今、学生さんたちは記録に追われ、試験に追われ、実習先では緊張し、、、、。
大変だと思います。
でも、働き出すと楽しいこといっぱいありますよ。
誰かの役に立てるのは自分にとっても嬉しいことです。
この仕事は素晴らしい仕事です。
応援してますので、頑張ってね!
Hさん^ - ^。
4コメント
2020.02.01 14:17
2020.02.01 14:12
2019.09.27 14:23