乳腺炎


乳腺炎には
痛みや熱は出るけど、
詰まりさえ抜けたら症状が回復していく
鬱滞性乳腺炎と、

乳腺の中で菌が繁殖し、
熱がなかなか下がらない、
薬で解熱してもまたすぐ発熱してくる
化膿性乳腺炎があります。

私はどちらの乳腺炎で来られた方にも、
必ず聞くことがあります。

・授乳間隔が空くようなことはなかったか?
・疲れていないか?
・赤ちゃんはいつも通りに飲んでくれるか?
・乳首は痛くないか?
この4つを必ず聞きます。
これらの状況を改善しない限り、
乳腺炎は繰り返しやすくなってしまうからです。


ネットで乳腺炎を調べると、
原因や対処方法が沢山出てきます。
食べ物が、、、、なんてことも書いてありますが、
私は上記の4つの原因に食べものが加わった時に起こると考えており、
食べものが直接悪いとは思ってません。

ただ、脂肪や糖分の高いもの、食べすぎなどは、
内臓全般を過剰に働かせ、疲れさせてしまいます。
しかし、消化吸収の働きを行うために各臓器は血流を必要とします。
その結果、乳房内の血流が疎かになり、
滞ってしまうのではないでしょうか。

流れが滞ると、乳腺内の水分の再吸収が行われます。
母乳は濃くなってしまいます。
そして、乳栓と言われる栓を作りやすい環境になってしまうのです。

栓があることでさらに母乳は鬱滞し、そこに普段は悪さをしない常在菌が入り、
繁殖には最適な条件なので、
思いっきり暴れるのです。
だから、40度近い熱が出たりするのです。

あと、乳首の傷から菌が繁殖し、乳腺に入っていくこともあるので、
歪み飲みや、添い乳で痛いと思うときは、
一度、授乳体勢を見直してみて欲しいと思います。


あいちょ助産院に連絡を頂いたときは、
このようにお伝えしています。

・熱が38.5度以上の時は
   病院(出来たら産婦人科)を受診しましょう
→助産師によって、考え方や受診のタイミングは違うかもしれませんが、病院が空いてる時間なら早々に受診することを私は推奨しています。
抗生剤を内服しないといけない状況かを
先生に診てもらいたいからです。

・授乳は三時間以上は空けずにお願いします。
また、遊び飲みしないように、授乳に集中できる環境で行うとようにお願いします。

・お子さんが飲まない場合は搾乳をして、
母乳を鬱滞させないようにしてください。

・飲んでくれない、自分でも出せない場合は
冷やして楽になるなら冷やしてもいいです。

・熱がないシコリの場合は、
 シコリのある部分の下の方を温めた後に
 授乳してみてください。
(温めたタオルや玄米カイロで温めてもらってます)

・とにかくママの身体を休めてください

とお伝えしています。

そして、私が必要と思ったときは、
マッサージに伺います。

乳腺炎は赤ちゃんが飲んでくれるか、くれないかが、大きなポイントになります。
私が行うマッサージの一番の目的は

「赤ちゃんが飲んでくれるおっぱい」

にすることです。
なので、
シコリが抜けて、赤ちゃんがいつもと変わらずゴクゴク飲んでくれる時は、様子をみてよいですよとお伝えします。


この投稿でお伝えしたいのは、

*熱は必ずですが、どっちかわからない時でも、産院や助産院に連絡してみて欲しいということです。
もちろん、こちらに相談してくださっても良いですからね。

お一人で判断しないといけないと思わないようにしてくださいね。

*あともう一つ。
乳腺炎を治していく上で、疲れは回復を遅らせてしまいます。
日頃から、
「私、頑張りすぎてないかな?
疲れきってきてないかな?」
と身体や心の声を聞いてあげてくださいね。

特に経産婦さんに化膿生乳腺炎になってしまわれる方が多いように感じています。
身体を休めてと言われても、
休められない環境なんだと思います。
また、初産婦さんでもワンオペ育児になってしまわれている方多いです。

少しでも皆さんが休めることを願います。
そして、迷う、不安なときは病院なり、こちらに必ず連絡くださいね。

*今日の写真は投稿に関係ないのですが、良い天気だったので。

*もう一つは玄米カイロです。100%綿の巾着袋に市販の玄米を入れて、紐でくくってるだけです。
ネットで玄米カイロの効果は書いてあると思います。

あいちょ助産院

みんなちがって、みんないい

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